膝の痛みの原因とは
スポーツや加齢が代表的な原因と考えられていますが、それ以外にも体重や病気が関わっていることもあり、どのような理由で悪くなっているかによって、治療法も異なってきます。
膝の痛みの原因になりやすいスポーツとしては、マラソンやジョギングといったランニングや登山、自転車、テニス、さらにジャンプの多いバレーボールやバスケットボールといったものが多く見られます。
また、体重が重いということは、関節にかかる負担が大きくなる原因になります。普段の生活にしても、スポーツをするにしても膝に大きな負荷がかかるわけですから、体重増は痛みを引き起こしやすい要因となります。
加齢については、年齢が上がることによって軟骨が磨り減り、クッションの働きを十分に果たさないことが原因として多く見られます。また、変形性膝関節症になっている方が多く、痛みがひどくなって手術をしなくてはスムーズに歩くことさえできなくなることもあります。
O脚の場合には関節の内側に、X脚の場合には外側に負担がかかりやすくなります。そのため、O脚やX脚がある場合には、膝の内側や外側に痛みを感じやすくなります。
病気はリウマチや変形性膝関節症といった膝の病気だけではなく、内臓疾患が原因になっていることもあります。たとえば、乳がんや前立腺がん、胃がんなどの癌が骨に転移した場合には、その部位に痛みを感じる原因になったり、骨をもろくして骨折しやすくなったりするようになります。
このように、膝の痛みには多様な原因がありますので、一時的な症状の場合もあれば、長く続いていくこともあります。まずは、どのような問題があるかを見極めることが大切です。
膝の腫れと水がたまった場合
膝の腫れの原因としては、関節水症や腫脹といったものが多く見られます。変形性膝関節症の場合には、症状の進行度に必ずしも関係なく関節水症によって腫れが生じることがあります。そのため、腫れが見られるからといって、必ずしも進行してしまったり、末期になっているわけではありません。
これに対し、腫脹とは関節のまわりの組織がむくんでいる状態で、たとえば捻挫の時に見られます。
腫れがひどくなると膝を十分に曲げることができなくなり、たとえ痛みがひどくなくても歩くのに支障が出ることもあります。水が溜まってしまう場合には、そこに膿も含まれていることもありますので、病院で必要に応じて抜いてもらいましょう。水を抜くと癖になるという話もありますが、自分で勝手に判断してしまうよりも、医師に任せたほうが安心です。
膝の痛みの症状は進行する
原因によっても事情は変わってくるのですが、症状が進行性であることが多いのが、膝の痛みの特徴の一つです。そのため、放置しておくと回復するどころか、ますます悪化してしまうことが多いのです。
たとえば、加齢や体重の増加が原因になって症状が現れている場合には、安静にして一時的に痛みが和らいだような気がしても、元の生活に戻った段階で症状も復活することが多いですし、軟骨の磨耗が進んで悪化してしまうことも多くあります。
スポーツが原因になっている場合には、軽い症状なら休養によって治ることもあります。たとえば、無理な方向から関節に力が加わって怪我をしたような場合には、繰り返し同じことが起きるわけでなければ一時的なもので済むことがあります。しかし、マラソンのトレーニングを本格的に行っている場合のように、継続的な負荷が膝の関節にかかっている場合には、一時しのぎだけでは本当の解決にはなりません。
痛みが慢性的に起こっていれば注意するものですが、断続的な場合には良くなったところで安心してしまいがちです。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、症状が進行してしまうことが少なくありませんので、注意が必要です。
いきなり痛みを感じるのではなく、違和感やこわばりが膝に表れることがあります。さらには水が溜まるようになったり、関節が変形したりすることもあります。
膝の痛みの治療は整形外科が基本
病院に行く場合には、原則として整形外科の医師が担当になります。ただし、内臓疾患が原因になっている場合のように、整形外科に行って検査を受けていたところ、他の診療科の病気が関わっていることが発見されるようなケースもあります。
特別な心当たりがなければ、膝の関節に痛みがあるのなら整形外科の専門医を受診するのが基本です。その場合には、裏側や外側・内側といった部位のどこに症状が現れるのが、あるいは痛みを感じるのはどのような動作をした時なのか、水がたまったり腫れが生じることもあるかといったことを整理して伝えるようにしましょう。
たとえば、朝に症状が出やすかったり、階段の上り下りが辛いといったことや、腫れが今は引いているものの、数日前には腫れていたといったことは伝えておくことによって、正確な診断の助けになります。膝裏に痛みがあるのか、内側や外側が痛いのかによって、想定される損傷の箇所や靭帯も変わってきますので、事前に自分の頭の中で情報をまとめておくか、メモにしておくと伝え忘れがないでしょう。
治療は病院だけではできない
痛みの原因として多く見られる変形性膝関節症を例にとって見ると、治療には運動療法や薬物療法、注射、手術といったものがメインになります。
症状が進行している場合には手術を行うこともあり、人工関節を使用することもありますが、基本となっているのは運動療法と薬物療法です。炎症や痛みを抑える薬は医師からもらうことになりますが、運動はすべて病院に任せるわけにはいきません。
関節の柔軟性を高めたり、膝を支える太ももの筋肉を強化するための運動をするのは、自分自身で行わなくてはなりません。そのため、すべてを病院に丸投げして通院すれば治るというものではないのです。
また、激しいスポーツが原因になっている場合には、しばらくの間競技を中断してリハビリに励むことを求められることもあります。テニスやバレーボールのようなスポーツを本気で行うことができないのはもちろん、軽いランニングやジョギングも制限されることもあります。
いくら積極的に治療を受けても、無理な負荷をかけすぎていれば治るものも治りませんので、医師の指示に従う必要があります。症状が悪化すると、スポーツ選手生命を脅かすことになりますし、ひどければ日常生活にも影響を及ぼし、階段を下りたり、正座をしたりするのが辛くなることもあります。
治療は生活や行動の制限も含めて考えなくてはなりません。安静にして休むことも治療のうちですので、運動療法が必要だからといって、スポーツによって激しすぎる負荷を与えるのは避けましょう。
膝の痛みとX脚・O脚
脚には体の体重がかかりますが、X脚やO脚の場合には膝の内側や外側に負担が偏ってしまうことになります。それによって、内側や外側に症状が出てしまうことになります。
X脚やO脚は生まれつきの要因ばかりではなく、普段の姿勢も大きく関わっています。立っている時に片側に重心を乗せていたり、足を組む癖がある場合には、骨格がゆがみやすくなります。
内側や外側だけに痛みがある場合には、鵞足炎やランナー膝といった特定の問題があるケースがあります。詳しくは、それぞれのページをご覧ください。
内側や外側の他に、膝裏に痛みが生じることもあり、この場合には反張膝などの原因が考えられます。
膝の痛みとの付き合いは長期に及ぶ
一時的な症状として表れることもありますが、多くの場合、膝の痛みは対策を立てなければ進行していきます。加齢が原因であれば、運動療法や薬物療法といった治療を長期間に渡って続けることになりますし、悪化しないように気をつけて生活する必要があります。
一時しのぎではなく、長く続けることを求められることが多い点に注意しておく必要があります。そのため、習慣的にサポーターを着用したり、ストレッチや体操を続けるといった治療を続けていく場合も少なくありません。
手術で人工関節に置き換えるような場合を除けば、自分の膝の関節は一生使用していくものです。痛みの症状が出たのであれば、一度は治っても、今後再発しない保障があるわけではありませんし、体質や生活習慣に、症状が出やすい要因があるのかもしれません。そうしたことも踏まえておく必要があります。
膝関節の機能と特徴
まず、膝には骨が4つあり、大腿骨、膝蓋骨(皿)、脛骨、腓骨です。また、クッションの役割を果たし動きをスムーズにする軟骨がありますが、加齢によってすりへっていきます。また、ジャンプの際の衝撃を和らげる機能を持つ半月板がありますが、これも軟骨の組織です。
関節の自由で柔軟な動きを支えているのが靭帯です。靭帯は4本あり、外側副靭帯・内側副靭帯、十字靭帯というものがあります。靭帯を損傷することによって痛みが生じていることもあります。
関節全体を覆うものとして、滑膜という薄い膜を持つ関節包があります。滑膜は関節液を作る働きがあり、動きをなめらかにしたり、軟骨の栄養に貢献しています。
膝の関節は動作に合わせて動く角度が異なり、正座をした時には140度ほど曲がっています。それだけ可動域が広い構造になっています。
また、歩く時には体重の2倍近くの負荷がかかっており、さらに階段の上り下りは2倍から3倍、走るときには5倍以上も負担がかかっているとされています。たとえば、体重が60キロの人であれば、階段で100キロから200キロ近い負担がかかっていることになりますし、マラソンやジョギングをすれば、それ以上の負荷をかけ続けることになります。
改善しなければ返金を受けられます
1日7分、宮田流膝の痛み改善マニュアル